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お好み焼き・お弁当の宅配のエリアマーケティングにBIG顧客管理Proを活用

大阪府にあるグリッドエフシー様は、お好み焼き店などの店舗経営と、洋食、和食、カレー、お好み焼きなどのデリバリーを展開されています。

デリバリーを始めるきっかけとなったのは、グリッドエフシー様の店舗展開の第一号店、昭和59年に創業した、しんかなCITYにあるお好み焼き屋、“夢街道”。

地元の方から人気の“夢街道”は、もともと店舗があまり大きくないため、すぐにお客様でいっぱいになってしまいます。そこで、店舗の坪効率を上げるべく、大阪でもめずらしいお好み焼きの宅配サービスを、創業から3年後にスタートされました。

お好み焼きの宅配サービスは好評を得て、順調に宅配事業は推移。そして、現在は気軽に楽しめるお好み焼きだけでなく、和食や洋食のお弁当、カレーとメニューを拡大し、一般家庭の夕食やオフィスの昼食、法事や会合など、幅広い用途でご利用いただいています。

グリッドエフシー様の宅配サービスは、折込チラシを近隣住宅やオフィスへ自社スタッフでポストインするという地道な努力を続け、じわじわと地元の方へと広まっていきます。

「もともと、冷めてしまってはおいしさが落ちるお好み焼きの宅配から始めましたし、宅配中の事故の心配もあり、遠方へ宅配エリアを広げることは考えていませんでした。」と、代表取締役の仁礼様は語ります。

グリッドエフシー様はお好み焼き屋一店舗から起業し、宅配サービスにより事業を拡大。現在では、堺市内に4店舗を構えるまでに成長しました。

重要なのは“マーケティング”

自社スタッフが自らチラシをポストインし、自分の目の届く範囲での宅配にこだわる同社では、特にエリアごとの費用対効果の把握が重要と考えられ、エリアごとのチラシ配布数と受注件数など、独自でマーケティングを実践されていました。
宅配サービスを始めた当初はシステムを導入せず、全て手書きでの管理でした。

「しかし、手書きでは管理が煩雑で、さらに複雑な集計には不向きでした。」と仁礼様。
そこで、2008年に入り、顧客情報をもとに多角的な集計やデータ活用を目的とし、BIG顧客管理Pro CTIをご導入頂きました。

システム概要

BIG顧客管理Pro CTIでは、これまでにご注文を頂いた個人・法人のお客様の情報をはじめ、ご注文履歴など詳細を管理されています。
一度ご注文を頂いたお客様からのリピートオーダーの場合、着信と同時にお客様情報とこれまでの注文履歴がすぐにわかるようになっています。

いくつかのメニューに記載される同列の店舗のご注文は、一号店である“夢街道”で一元管理し、お好み焼きやお弁当など注文内容によってそれぞれの厨房で作られ、宅配されます。

システム導入後は、それまで管理できていなかった商品別売上、宅配地域別集計(チラシ配布件数別)など、細かいマーケティングが可能となりました。

エリアマーケティングのほか、店舗毎のリピートオーダー率など、独自の集計をされています。

導入からほぼ1年が経過し、システムの操作にはだいぶ慣れてきたようです。
システムの操作指導には社長である仁礼様自らが参加し、細かくメモを取りながら習得されました。そして、データを生かして仁礼様の頭の中に描く、理想のマーケティングを実現したのです。

今後の展望

代表取締役 仁礼様

徹底したマーケティングで、経営の一切の無駄を省き、費用対効果を厳しくチェックすることで利益率を上げ、事業の拡大に意欲的な同社。

お好み焼き店、夢街道のある堺市には、世界最大級の前方後円墳、仁徳天皇陵があります。その仁徳天皇陵が今、世界遺産候補として挙がっているそうです。
「もし仁徳天皇陵が世界遺産に認定されたら、記念として通販で提供できるカレーを作りたいと考えています。」そう笑う仁礼様。

最近は不景気の煽りで、外食産業にも打撃を受けていると、実際に外食産業経営に携わる仁礼様も肌で感じられているそうです。しかし一方で、宅配事業は、外出を控え、自宅で食事を楽しむ方から重宝され、むしろ増加しているそうです。

しかも単価の安いものより、高いものに注文が多く、客単価は上昇傾向だそうです。

そんな、自宅でちょっとした贅沢を楽しむスタイルに合わせた、ゴージャスな“仁徳天皇陵 世界遺産記念カレー”が全国からお取り寄せできる日が、いつか来るかもしれません。